カイコとシルクの新たな活用や文化の創造等に寄与することを目的とした「シルクサミット 2023 in 横浜」が10月6日(金)と7日(土)、20年ぶりに横浜で開かれる。2016年から横浜でシルク文化を発信している絹の祭典との共同開催だ。
全国のシルク産地が持ち回りで誘致し、国立研究開発法人の農研機構などの主催で年に1回開催されてきた同サミット。横浜では2003年以来、20年ぶりとなる。
今回、共同開催する絹の祭典「横濱コクーン・スクウェア」は、民間が運営し、毎年横浜で絹の魅力を発信してきた。同実行委員会の副委員長を務める稲葉みちよさん=人物風土記で紹介=を中心にサミットの横浜誘致に尽力し、開催が決まったという。
会場は横浜市役所アトリウム。1日目はドキュメンタリー映画『シルク時空をこえて』を上映。また、大正大学の松本洋幸准教授による「震災復興と大横浜の時代〜生糸貿易港から工業港へ〜」と題した基調講演、カイコの新たな活用方法の紹介や30年以上シルクの復権を発信し続けてきた稲葉さんによる活動事例報告などが行われる。
2日目はダンスパフォーマンス「絹龍舞」やシルクファッションコンサートなどを企画。当日の様子はYouTubeでライブ配信される。イベントは入場無料。
絹の産業復興を
1859年の開港から昭和の初めまで、主要な輸出品だった生糸。1909年に日本は世界一の生糸輸出国となり、シルク産業は日本の経済を支え、近代化に大きく寄与。その輸出の舞台が横浜港だった。
稲葉さんは「日本のシルク産業を支えてきた横浜で、その復権を目指したい」と話す。
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