地域の魅力向上などに貢献する施設整備に最大500万円が助成される横浜市の「まち普請事業」。今年度の最終審査が1月28日に市役所で行われ、中区の「HOMMOKUもくりプロジェクト」が助成対象に決定した。活動拠点である中区満坂の古民家を改修し、誰もが集いやすい環境をめざす。
最終審査には4団体が臨んだ。その内、2つに助成が決定。もくりは審査員7人の満票での最高評価だった。拠点である古民家の整備をきっかけに、住宅地の中にある自然と共生できる貴重な空間や体験を、まちへ広げていくことが期待できると評価された。
最終審査の発表では、地域との連携をポイントに訴えた。昨年7月の一次審査通過後、アドバイザーからの助言を受けながら提案内容をメンバー間でギリギリまで煮詰めた。代表の今関喜代子さんは「自分たちの活動で完結するのではなく、地域の意見もしっかりと聞いて運営していく」と話す。大岡かこさんは、もくりについて「地域をつなぐ拠点として、次世代にも引き継いでいきたい」と抱負を語った。
みんなの手で整備
もくりは空家だった築80年余の古民家を県の補助金などを活用して改修し2018年10月に開設。6畳の洋室、8畳と6畳の和室に台所があり、有料で部屋貸しも行う。書道教室やヨガ教室、学習会や会議、食事会などと幅広く活用されている。約30坪の庭には畑や花壇があり、ボランティアが手入れする。地域住民らの有志5人が運営スタッフを務める。
今回の助成を生かし、来年度中に案内板の設置、キッチンの改修、外構整備などを行う。総予算は521万円を見込む。キッチンのタイル張りや屋外の敷石設置などは利用団体らの子どもたちも一緒に行う計画だ。
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