神奈川区版 掲載号:2015年3月19日号
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発達障害のパートナーを持つ女性たちの会の代表として講演会を主催する 真行(しんぎょう) 結子さん 台町在住 51歳

笑顔、咲かせるために

 ○…夫の不可解な行動を発達障害の特性の一つだとは知らずに苦しんだ。「いつも私が一方的に話しかけ、夫はだまって肯定するだけ。何ひとつ一緒に共感できない生活だった」。妻としての我慢が足りないのかと自分を責めたこともある。調べてみると「アスペルガー症候群」に行きついた。多くの女性が悩んでいることを知り、半年前に女性たちの自助グループ「フルリールかながわ」を設立。すでに70人の会員を有し、4月25日には、配偶者の視点から大人の発達障害を考える講演会を主催する。

 ○…藤沢で育った幼少期、父が病気がちで貧しい生活を強いられた。学生時代も部活に汗を流す友人を尻目に、働く母の代わりに4姉妹の長女として家事を手伝った。「貧乏だったので、格差のない社会のための仕事に就きたかった」。高校卒業後、働きながら神奈川大で法律を学んだ。「夜間学部には様々な人が通っていたので、多様な価値観を学べた」と振り返る。

 ○…団体名の「フルリール」は、フランス語で「花開く」。集う女性たちの「ありのままの笑顔が花開くこと」を願って命名した。「早い段階でわかちあえる仲間と出会っていれば、ここまで消耗することはなかったはず」。現在は仕事の傍ら、県民センターで、シニア産業カウンセラーや電話相談員などの経験を活かしたプログラムに取り組む。「わかちあいの場」の提供だけでなく、発達障害への理解を深め、すべての人が大切にされる共生社会を目指して活動中だ。

 ○…団体設立が、なかなか踏み切れなかった夫との離婚を決意させた。「夫婦ではなくなったが、家族としては上手くいっている」ときっぱり。大学生の長男と高校生の長女の理解も原動力だ。活動は「支援」ではなく「支縁」が持論。これまでメールを含め約150人とつながったことに、やりがいを感じている。「一人で苦しんでいる仲間の笑顔を咲かせたい」と笑った。
 

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