神奈川区はこのほど、令和6年度の区政運営に向けた目標や施策などを定める「運営方針」を公表した。基本目標は「笑顔でつながる『神奈川区』」。区内は当面人口増加が予想される。転入世帯をはじめ若い世代と地域のつながりを深め、支え合える地域を目指す。
横浜市の人口は2021年を境に減少に転じているが、神奈川区では子育て世代等の流入により60年代まで増加傾向が続くと予測される。そこで基本目標「笑顔でつながる『神奈川区』」の下、転入世帯をはじめとする若い世代と地域がつながることで、新たな活力を生み出していくことを目指す。また27年に開催される「GREEN×EXPO2027」と同年に迎える「神奈川区制100周年」を見据え、区内すべての人がいきいきと暮らし続けられる「安心で温かい元気なまちづくり」を進めていく。
まちづくりの3つ柱
そのための柱となるのが3つの施策だ。「誰もがいきいきと暮らし続けられるまちづくり」では、子育て支援に力を入れる。区内47会場の親子のたまり場「すくすくかめっ子」の支援に加え、土曜日両親教室での先輩パパママの育児体験談を新たに開催する。高齢・障害者支援では、認知症への理解促進動画の作成や障害者週間等に市営バス車内デジタルサイネージを活用した啓発を新たに実施。健康寿命の延伸のため、ウォーキングマップの改訂や歯科出前講座開催、3歳児健診での食習慣の普及啓発にも取り組む。
2つ目の柱「地域がつながり魅力にあふれるまちづくり」では、「地域づくり大学校」での学びや卒業生の活動発信、交流会を通して人や団体のつながりを強化する。希望する自治会町内会に対しては、ICTを活用した情報発信のための勉強会やアドバイザー派遣も新規事業として行う。また、脱炭素化の推進・花と緑あふれるまちづくりの実現のため、神奈川大学と連携した子ども向け脱炭素ワークショップを開催。子育て世代等の公園利用促進や公園愛護会PRのための公園所在マップも新たに作成する。区内の歴史資産や商店街を活用したイベントの実施も継続し、魅力発信にも引き続き注力していく。
最後の柱は「安全・安心なまちづくり」。「次世代につなぐ防災」をテーマに、親子で参加できる防災ワークショップや保育園・幼稚園等の職員を対象に防災教材カード「てくてくまっち(R)」を活用した研修会を新たに開催する。情報発信や地域防災拠点の機能強化も図る。防犯・交通安全では、特殊詐欺被害防止や防犯意識向上のためのパトロールや情報発信のほか、通学路の歩行空間の確保など交通安全対策も進めていく。
鈴木茂久区長は、「(2027年の区制100周年に向けて)地域のつながりを深め、神奈川区に愛着を感じていただけるよう区政を推進してまいります」と話している。
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