10年ぶり 自宅で公開 「自作雛人形見に来て」 川崎区大師河原 三浦絹代さん
川崎区大師河原に住む三浦絹代さん(60)が自作の雛人形を3月7日(水)まで自宅(川崎区大師河原2の4の13の702)で一般公開している。公開は10年ぶり3回目=写真=。
横1m20cm、奥行き1m、高さ90cmの雛台に17体の雛人形が並べられている。この雛人形の数々は、三浦さんが約30年前に顔や用品以外全て手作り。おがくずを圧縮して胴体をつくり、切り目に布を挟み込み作る手法。細部にまでこだわりをみせる。
三浦さんは幼い頃に父親を無くし、家計を助けるため定時制の高校に通いながら中原区の富士通で働いた。学校卒業後、夜の時間が空いたこともあり、習い事を探していたところ、260年もの間、伝統技法を守り続ける木目込み人形の老舗「真多呂人形」の教室と出会った。先生の作る人形に一目ぼれし、「こんな素敵な人形が作るようになりたい」とその日のうちに同教室に頼み込み、就職を決め、作り方や技術を学んだ。
雛人形を公開するのは10年ぶり。決まって節目の年に公開している。「前回は50歳のときに公開し、多くの方が見に来てくれた。今年60歳を迎えたということと、震災で多くの被害が出た東北の復興を願って公開することを決めた」という。
今回は、友人に約1年掛けて制作してもらった「つるし雛」と公開に合わせ購入した「打ち掛け」を加え、見ごたえ十分な内容となっている。「自慢になってしまうかもしれないがこの人形たちは、私の生きた証だと思っている」と話している。
観覧希望者は、事前に(【電話】044・288・1800)三浦さんまで。
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5月3日
4月26日