弟子たちの成長に手ごたえ 華心書道会 叶春華さん
「想像以上。明るい作品が並んだ」
今月6日から8日まで川崎区駅前本町のアートガーデンかわさきで開かれた「第8回華心会書展」。同会を主宰する書家の叶春華(かのう しゅんか)さんは、弟子たちの作品に目を細めた。
華心会は、川崎区を拠点とする書道会派で書展は2年に1度の割合で開催している書展は毎回、空間美を意識。一見、アトリエを思わせ、来場者からの評価は高い。
個々の作品についても漢字、かなをはじめとした日本の文字にこだわらず、様々な角度からの美を紹介。アルファベットなども並ぶ。
今回も歌手の平井堅さんやロックバンド・ブルーハーツの歌詞を書にした作品をはじめとした独創的な作品が並び、訪れた人の話題となった。これに叶さんの筆と墨を自在に操った漢詩や水墨画が展示され、会場は楽しさの中に凛とした空気が漂った。
圧巻は、青木暎華さんの「百人一首」。英訳と和訳を薄い墨と濃い墨で重ねあわせ、さながら音符のような見栄え。会場を訪れた書道関係者を唸らせたという。
常日頃から音楽、焼き物など、書道以外の美と向き合いながら本物の感性を磨いてもらいたいと説く叶さん。「20〜30年にしてみな、その心をようやく理解しはじめている」と手ごたえを感じた様子。
最後に、今回の作品展の出来を点数にしてもらうと、「90点」との答え。「でも、この世界は到達点はないのよ」とも。次回の作品展で弟子たちの更なる成長に期待を寄せていた。
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4月26日
4月19日