洗足音大 新校舎2棟が竣工 「街の新たな名物に」
2014年で創立90周年を迎える洗足学園の音楽大学にこのほど、斬新なデザインの新校舎2棟が完成した。キャンパスの新たなシンボルとなる2棟の建設に掛けた思いを、同大の万代晋也学長に聞いた。
1967年(昭和42年)に大学を開学した洗足学園。来年で学園創立90周年になることから、教育研究環境の充実化を目指して溝の口キャンパス整備事業を進めている。学内だけでなく、近隣からも目を引く斬新な新棟に、万代学長は「地域の方々に、街の新しい名物ができたと思ってもらえたら嬉しい」と語る。
赤くそびえ立つ5階建ては、学生サービスの拠点「eキューブ」。これまで別々の校舎に分かれていた事務機能をこの棟に集中させたほか、IT化を進めて情報発信の効率化を図った。
独特なドーム状の建物は「シルバーマウンテン」。高さ約20メートル、地上2階、地下1階の棟内に1室あたり約300平方メートルの3つの小ホール兼リハーサル室(150人収容)を備えた。前田ホールと同等の音響環境を整え、同大の演奏活動の新たな拠点となる。
「学生たちには『実践を通じて専門を磨くこと』が大切。スポーツの試合と同じですよ」と語る万代学長。次世代を担う音楽家育成のため、聴衆の前で演奏する多くの機会を学生に提供したいと願う。「(演奏が)未熟なのは恥ずかしいことじゃない。『4年間学んでも未熟なまま』であることこそ恥ずかしい。公演を通じて若者は恥もかくが、演奏する喜びも得られる。そうして学生は成長するんです」と、新たなホールの活用に期待を寄せている。
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5月3日
4月26日