蘇る明治時代の川崎 交流館核に新展開
「明治」をテーマに、東海道かわさき宿交流館(本町)の魅力を広く知ってもらおうと、3月20日から一斉に、同館を核にした試みが行われている。
同館3階展示室では、写真・資料展「宿場から明治の川崎へ」が開催されている。4月20日まで。
宿場としての役目を終えた明治維新後の川崎の在り様を、写真と年表でなぞる今回の企画展。宿場の名残漂う風景、開通した鉄道、明治43年に起きた大洪水、大企業・工場の立地と、大きく4つのテーマに分け、34枚の写真が展示されている。年表には、幕末から大正13年までの川崎の移り変わりを表した。
同館副館長の小笠原功さんは「宿駅としての需要がなくなり鉄道が敷かれ、川崎がどのように変わっていったのか。当時の貴重な写真で明治の川崎を知ってもらえれば」と話す。
1階の大型スクリーンで上映されている映像「六さんの川崎宿今昔物語」には、「六さんの川崎宿かわら版(文明開化編)」が新たに加わった。「今昔物語」では飛脚姿だった同館の公認キャラクター・六さんが、「文明開化編」では郵便屋の姿に変わり、維新後の川崎がどのように変貌していったかを紹介している。
京急川崎駅前から砂子通りに突き当たるまでの京急通りに設置されている、トランスボックス6基には浮世絵がラッピングされた。駅に近い場所にあるため、明治時代の川崎駅や陸蒸気(おかじょうき)(鉄道)が描かれた浮世絵を中心とした構成だ。また、東海道沿いには「東海道川崎宿フラッグ」を58基設置し、景観のにぎわいを創出している。
展示に関する問い合わせは、同館【電話】044・280・7321へ。
|
|
|
|
|
|
5月3日
4月26日