「ガッシャーン」というけたたましい衝突音に、見学していた生徒達からは思わず悲鳴が―。
川崎大師平間寺自動車祈祷殿駐車場で9月26日、交通安全教室が行われ、大師中の1年生から3年生までの生徒約600人と近隣住民らが見学した。
川崎大師ロータリークラブ、神奈川県トラック協会、川崎区大師地区交通安全対策協議会、川崎区大師地区交通安全母の会、川崎臨港警察署、川崎警察署が主催した教室で実施したのは「スケアード・ストレイト(恐怖の直視)」方式。自転車乗車時にルール・マナーを守らなかった場合の危険や、事故が発生しやすい状況などをスタントマンが実演し、それを目の前で見ることで、安全な自転車の乗り方等を学ぶというものだ。
時速40Kmで走行する乗用車が自転車に衝突するシーンや、トラックが左折する際の内輪差による接触の危険性などが再現された。横断歩道の前で停車した4tトラックの前を渡る歩行者の押すべビーカーに、トラックを追い越し猛スピードで直進してきた自転車がベビーカーに衝突した事故の実演も。あまりの衝撃に見学者も息を飲むほどだった。
最後の実演で、自動車に猛スピードで激突した自転車に乗ったスタントマンが倒れ込むと、そのまま起き上がれずに運ばれるという一幕も。場内は張りつめた空気となったが「お芝居でした」と、元気な姿で登場すると、見学者達の青ざめた表情が安堵の色に変わった。司会者は「今のことが現実だったら、と考えてほしい。このような悲劇を生まないためにも、きちんと交通ルールを守って」と呼びかけた。
川崎大師ロータリークラブの竹中裕彦会長は「私自身が車を運転する中で、スマホを操作しながら、ヘッドフォンで音楽を聞きながら、といった自転車の危ない乗り方をしている人を見ます。交通ルールを守らないと危険だということを伝えたかった」と話していた。
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