若宮八幡宮(中村博行宮司)で5月31日、同宮の総代約13人が境内で茅(ち)の輪づくりを行った。
使用したのは多摩川の河川敷に生えているカヤ。メンバーが多摩川で刈り取り、2tトラック1台分の量を同宮まで運んだ。鉄製の芯を輪っか状にし、その芯にカヤを巻き付けて直径240cmの茅の輪を作り上げた。6月30日(火)に同宮で行われる毎年恒例の「夏越の大祓式」で、無病息災を願いながら地域住民らがこの茅の輪をくぐる。
茅の輪は職人が作ることが多いが、若宮八幡宮では総代が力を合わせて製作している。正月に飾る注連縄(しめなわ)も総代が手づくりしており、「茅の輪も自分達で作れるのではないか」との思いから手掛けるようになり、15年以上前から続いているという。
メンバーは、「いびつな輪になってしまう年もあったが今年はきれいな輪ができた」と胸を張る。カヤは時間とともに薄茶色に変色してくるため、メンバーは「青々とした茅の輪をくぐってもらいたい」と、式の数日前に新たなカヤを巻き付けるという。
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