桜本2丁目町内会館で先月28日と29日に、正月のしめ飾り作りが行われた。桜本2丁目町内会の婦人部(鈴木よし子部長)が主催し、毎年この時期に実施している。
講師は同町内に住む荒川美津三さん(=人物風土記)。荒川さんがわら細工に造詣が深く、地域の小学校等で教えていることを知った鈴木さんが5年前に打診したことがきっかけで「しめ縄作り教室」が始まった。年々参加者も増え、今年は2日間で約30人が訪れて正月飾り作りに精を出した。
町内に住む参加者達は、玄関飾りや神棚のしめ飾り、大小さまざまな玉飾りを自宅での用途に合わせて選択。「マンションなどでは小ぶりな飾りが好まれるからね」と荒川さんは話す。 使ったわらは、荒川さんが調達した穂が出る前に刈り取る「実取らず」という品種で、しめ縄作りに適しているという。参加者達は荒川さんの指導のもと、手足を使ってわらを編み、お手製のしめ飾りを作り上げていた。「桜本2丁目オリジナルデザインよ」と荒川さんは笑う。
鈴木さんは「子ども時代に故郷でなじみのあったわら細工を思い出しながら、『懐かしい』と言って作る人も。簡単に買えるものだけれど、町内の皆が集まって手作りすることに意味がある」と話す。しめ飾り作りを通して、住民同士の交流がはかれるのも魅力。「ご近所付き合いも希薄な時代に、お茶を飲みながら皆で話すのも楽しい」。
それぞれが作り上げた自慢の作品の数々は、桜本2丁目の正月を来年も華やかに彩る。
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