川崎市議会議員の研修会が2月10日、川崎区砂子にある川崎市役所第4庁舎で開かれた。前駐中国大使で伊藤忠商事会長を務めた丹羽宇一郎氏が「国際化と自治体のこれから」と題して講演した。
議員研修会は議会の活性化を図る目的で定期的に開催され、今年度は今回で3回目となった。川崎市が羽田空港に隣接し、殿町国際戦略拠点「キングスカイフロント」に先端医療分野が集積し、世界との距離が縮まっていることからグローバル化する川崎市の施策の議会審議の一助にしたいと企画された。
講演で丹羽氏は、魅力的な川崎市にする方策の一つとして教育の推進を説いた。中でも若者の海外留学の大切さを強調し、「川崎市の若者を無料で(海外に)出しなさい。議会で議決して。試験やったらよい」との持論を展開。議員の派遣も時には必要と語った。
地方創生のあり方については「医療・介護ができるような特区をつくらないといけない」と主張。その上で横浜市と連携して大きな病院をつくるといった取り組みが重要と指摘し「東京の真似をしちゃいけない。東京を利用すること」や補助金目当てで特区事業を進めることは川崎のためにならないことを強調した。
研修会に参加した市議は、丹羽氏の話に熱心に耳を傾けていた。
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