幸区を拠点に活動する剣誠会(木村賢会長)に所属する久川泰史(たいし)さん(桐蔭中3年)が、3月25日から27日に東京武道館で開催される、全国スポーツ少年団剣道交流大会に神奈川県代表として出場する。
153cm、53kgと小柄。表情にもあどけなさが残るが、面を着けると、目つきが変わる。体格的には不利だが、スピードを武器に、これまで、数々の大会で好成績を収めてきた。得意技は小手だ。先日も第78回神奈川県私立中学校剣道大会、中学3年生の部で優勝した。
5歳の時、幼稚園のクラブのなかで「けんどう」の響きが格好良く聞こえて剣道を始めた。
実は父親の勝弘さんも剣道経験者。そのことは知らずに剣道を選んだが、親としてはやはり嬉しかったという。
「小学生の頃はお父さんに教えてもらっていた。今なら勝てます」と泰史さんは笑う。
剣誠会との出会いは小学1年生の時、石川記念武道館で同会の稽古を見学したこと。そこで見た強い先輩に憧れて入会をした。今は中学での部活動がメインになっているが、月に2、3回は同会の稽古に参加している。
剣道の面白さをたずねると「憧れだと思っていた人に勝てた時、大会で勝てた時ですね」という。しかし、「辛いことも多く、何でやっているんだろうと思うこともあるが、気付いたら10年やっていた」という。
一昨年、部活で1年生ながら試合に出たものの、自分のせいで負けてしまったときは「やめたい」と思った。そこを思いとどまり、悔しさをばねに稽古を重ね、今回の全国大会に出場するまでになった。
4月には高校生になり、よりレベルの高い剣道が出来る事を楽しみにしている。「自分より強い人と稽古するのが好き。いずれはその人を倒します」と決意を語る。
その前に、まず目指すは日本一だ。
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