元参議院議員で川崎市日韓親善協会会長などを務める斎藤文夫さん(川崎区砂子)が今月9日、川崎区富士見の川崎市教育文化会館で川崎市地域女性連絡協議会(青木恵美子会長)が主催する平和のつどいで講師として登壇し、「ヘイトスピーチ」をテーマに講演した。
斎藤さんは30年後、50年後に人口減少の超高齢社会を迎える日本の将来を案じ「このままいったら、日本が没落してしまう」と指摘。日本の経済活力維持の視点からも「外国人住民にはどんどん来てもらわねばならない」と力を込めた。その上で多文化共生について「それぞれの国の歴史、文化、習慣などお互い理解しなければならない」と述べ、日韓併合後、創氏改名を行ったことが「一番いけない」と強調するとともに「韓国のみなさんの憎しみを買ったことは間違いない」と断じた。
川崎でのヘイトスピーチデモについては、テレビで知ったといい「何だってバカなことをする奴がいるとあきれ返った」と当時を振り返った。「恥ずべき行いで日本人の恥、井の中の蛙」といい、「絶対に立ちあがって禁止しなければならない」とも述べ、罰則規定のある条例制定に向けて働きかけを行っているとも述べた。
市民団体「『ヘイトスピーチを許さない』かわさき市民ネットワーク」の崔江以子さんも出席し、川崎でのヘイトスピーチやヘイトデモについて語った。崔さんはインターネット上で自身への攻撃が100万件にも及び、法律やガイドラインができても差別がなくならない現状を訴えた。「できないようにしなければならない」と崔さんは力を込め、刑事罰を盛り込んだ条例制定の必要性を訴えた。
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