光触媒の発見で世界的に知られる化学者・藤嶋昭さん=中原区在住=の文化勲章受章と川崎市名誉市民就任の祝賀会が6月13日、横浜市西区の横浜ロイヤルパークホテルで開かれ、約160人が祝った。
藤嶋さんは1967年に酸化チタンに光を当てることで空気や水の浄化などにつながる人工光合成効果の光触媒を発見した。光触媒は抗菌、防汚などの様々な用途に使われ、毎年ノーベル化学賞の候補者に挙がっている。
一方で藤嶋さんは教育にも力を注ぎ、子ども向けの本を多数執筆している。
祝賀会では元参議院議員で川崎市観光協会会長の斎藤文夫さんが発起人を代表して挨拶に立ち「市始まって以来の栄誉。ノーベル賞候補と言われる光触媒の発見により、皆さんが益を受けている」と功績を称えた。
黒岩祐治知事や福田紀彦市長も来賓として出席し、祝辞を述べたほか、祝いの舞が披露された。
記念講演で藤嶋さんは、光触媒の発見時のエピソードや現在、医学へ応用しようと取り組んでいることを紹介。親交のあった故かこさとしさんとの思い出を語ったほか、歴史的な科学者の業績に触れつつ、引き続き勉強し続けると語った。
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