幸区のJR鹿島田駅前のポイ捨てに地域商店主や近隣住民が頭を悩ませている。
鹿島田駅東口側の階段から西口側のエレベーターに行くまでの一帯は顕著な場所。同地区でゴミ拾いを行っている地元住民の小林理絵子さんによると、汁が残ったままのカップ麺容器、弁当くずが入ったビニール袋などが落ちているという。「特に土日が多く、掃除しても次の朝は元通り。夜、酔った人が捨ててしまっているのでは」と推測する。
鹿島田駅周辺から新川崎駅にかけての一帯は2015年、川崎市の「散乱防止及び路上喫煙防止の重点区域」に指定され、ポイ捨てをすると2000円の過料が課せられる。近隣の商店会によると、重点区域に指定されてからしばらくはゴミが減ったという。しかし1年ほど前から飲食店などの入口にタバコの吸い殻が捨てられはじめ、商店会は注意喚起のポスターを掲示するなどして対策を講じてきた。
市減量推進課の担当者によると、ポイ捨てについて市民から寄せられる相談は市全域で年間十数件ほど。同地区は生活環境事業所や区の職員が4カ月に1回ほど定点調査を行い、状況に応じて清掃している。一方で、限られた人員での巡回は限度があると話し「ゴミは出した人が捨てるもの。地道なモラル向上が必要」と強調。小学校や町内会でゴミ問題についての講座を行うなど、啓発活動にも力を入れる。
地域商店主の竹内尚美さんは「いつか鹿島田で清掃グループを立ち上げられたらという声もあります。きれいな町に保てば、ゴミを捨てる人もいなくなるはず」と語る。
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