2021年は丑年。川崎市内の過去の丑年を振り返ると様々な出来事があった。
72年前の1949年丑年の4月には、全国で5番目となる競輪場「川崎競輪場」が川崎区の富士見公園内に誕生した。
1991年の開設42周年桜花賞典競輪では、約97億977万円を売り上げ、記念競輪売上高の日本記録を更新。2004年度までの間に、競輪収益から川崎市の一般会計に約1270億円超を繰り出し、教育、住宅、福祉施設の建設費用に充当されるなど、戦後の復興期における川崎市民の生活向上に大きく寄与してきた。
活気に満ちあふれた全盛期を振り返る中でも印象的なのが、1965年の「第10回全国オールスター争覇競輪(G1)」。決勝レース前、熱を帯びた4000人を超える観客がフィールド内に。優勝した白鳥伸雄選手がバンク内でファンの胴上げを受ける事態となった。以降50年以上、川崎でG1レースが開催されることはなかった。
施設の整備進め快適な観戦環境へ
その後は施設整備を進め、2006年にはメインスタンドをリニューアルし、339席の特別観覧席を設置。14年には新西スタンドをオープンし、キッズルームやWi-Fi設備を設けるなど、快適に観戦できる環境を整えてきた。さらに、ナイター開催やミッドナイト競輪、ガールズ競輪など多様なレースの開催により、新たなファンの獲得に努めている。
今年2月には、多くの競輪ファンが待ち望んだ最高峰のG1レース「全日本選抜競輪」が1965年以来、川崎競輪で開催される。川崎競輪所属の地元選手の活躍にも期待が寄せられている。
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