2019年秋の台風で被害を受けていた多摩川マラソンコースの補修が先月、終了した。台風で冠水した19年度中に仮修復が行われ、その後、アスファルト化とダスト舗装が進められていた。
補修が行われたのは、二子橋(高津区)から多摩川大橋(幸区)までの約10キロメートル。同区間は一昨年、令和元年東日本台風によって冠水したため、直後に土砂を撤去し仮修復として砂利を敷いていた。その後、二子橋側から順に作業が進められていた。
補修によって、0・5〜1キロメートルごとにアスファルト化と、細かく砕いた石を敷いたダスト舗装が交互に施された。全面アスファルト化としなかった理由の一つが安全性の確保という。市の担当者は「地面が滑らかになった分、自転車も走りやすくなる。スピード超過による事故を防ぐため、交互にした」と話す。
同区間はもともと砂のコースだったため、台風や大雨のたびに水たまりやぬかるみに悩まされていた。約30年間、同区間でランニングしているという中原区小杉町在住の70代男性は「昔は雨の翌日などは走りにくかったが、滑らかになって良かった。気持ちよく走れている」と話す。
同コースでは11月21日(日)、3年ぶりに川崎国際多摩川マラソンの開催が予定されている。主催者の一つ、川崎市スポーツ協会は昨年、台風の影響で中止となった19年大会の参加料から準備費などを除いた約1785万円を修復費用として市に寄付していた。同協会の担当者は「今年もまだオンラインマラソンになる可能性もあるが、どちらにせよ走りやすいコースを楽しんでほしい」と話す。
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