地域で営み、110年、50年 地元企業2社が節目祝う
「企業30年説」とも言われる一方で50年、100年と営み続ける会社もある。今月、川崎区に本社を置く(株)山根工務店が創業110周年、岩本開発(株)が創業50周年を迎え、それぞれが節目を祝い、さらなる発展を誓った。
山根工務店
川崎区本町に本社を置く山根工務店(山根崇代表取締役社長)は22日、川崎日航ホテルでオーナーを招いた会社設立110周年の記念式典を開催した。
同社は内務省技官だったとされる山根峯太郎が現在の京急大師線の工事をきっかけに、1902(明治35)年に山根組を創業したのが始まり。工場建設業などで成長し、太平洋戦争後には住宅、店舗工事を請け負った。現在の山根崇氏は8代目社長にあたる。
式典で山根社長は、創業以来関東大震災や東日本大震災などの苦難を乗り越えてきた歴史を紹介。「110年はゴールではない。これからも脈々と(歴史を)刻まねばならない」と挨拶し、さらなる飛躍を誓った。
講演では創業一族の親戚関係で元参議院議員の斎藤文夫氏が登壇。同社の発展の軌跡を間近で見てきた観点から語った。
岩本開発
川崎区小川町に本社を置く岩本開発株式会社(岩本照台代表取締役社長)は今月20日、千葉県浦安市にあるディズニーアンバサダーホテルで従業員、家族、取引先など130人を招き会社創設50周年の記念式典を行った。
同社は1961年(昭和36年)に『食』と『レジャー』、『音楽』を事業の3本柱に「お客様に夢と喜びの時間を提供させていただく」企業を目指し創業。
地域貢献にも力を入れており、毎年母の日や敬老の日には、地域の母子家庭や高齢者を、同社が経営する食道園に招き、焼肉を無料で振舞うなどの社会活動を行っている。
式典で挨拶に立った岩本社長は、競合大型店の出店や東日本大震災からの逆風に立たされていることに触れ「50年の荒波を乗り越えて来られたのは全員が力を合わせてきたおかげ、家族を含めた皆さんに感謝を込めて式典を開催した。次の節目までたゆまぬ創造と挑戦を合言葉に、従業員一丸となって努力していこう」と語った。
式典の後に行われたアトラクションでは、タレントの三波豊和さんが司会を務め、50周年を記念して作られた同社テーマソング「未来」の発表や漫才師コンビ「おぼん・こぼん」の漫才披露など、会場はエンターテイメント会社らしく、大いに賑わいをみせた。
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5月3日
4月26日