神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2012年10月5日 エリアトップへ

臨港病院 新がん検診開始 1日から 採血でリスク評価

公開:2012年10月5日

  • LINE
  • hatena
川崎南部エリアで初めてAICSを導入する総合川崎臨港病院
川崎南部エリアで初めてAICSを導入する総合川崎臨港病院

 総合川崎臨港病院(川崎区中島・渡辺嘉久院長)は、味の素が開発した複数のがんにかかるリスクを採血で評価する検査「アミノインデックス がんリスククリーニング」(AICS)を導入し、1日から検診を開始した。川崎南部エリア(川崎区、幸区)での病院導入は初。受診者の負担が軽い検査であることから、川崎市のがん検診の受診率向上にもつなげたいと同病院は期待を寄せる。

 人の体は20種類のアミノ酸で構成され、体の具合が悪くなったり、病気にかかると、血液中のアミノ酸濃度のバランスが変化する。この変化を数値化し、がんのリスクを評価する検査がAICSだ。一度の採血で複数のがんを検査でき、早期がんの発見への期待も高まる。

 川崎臨港病院では肺がんをはじめ、従来の人間ドックでは見つかりにくいがんのリスクをAICSで拾い上げることを期待して導入した。渡辺院長は「採血だけで出来る手軽なものだけに、川崎市のがん検診受診率の向上にもつながるのでは」とも語る。

 1日から開始した検診は、値段は1万8900円(税込)で、男性は4種のがん(胃がん、肺がん、大腸がん、前立腺がん)、女性は5種のがん(胃がん、肺がん、大腸がん、乳がん、子宮・卵巣がん)のリスクを評価することが出来る。今後は市民を対象にしたセミナーを開催し、AICSの紹介を行う。

特区身近に

 味の素が開発したAICSは「京浜臨海部ライフイノベーション国際戦略総合特区」の個別化・予防医療分野のひとつに位置づけられている。総合特区での取り組みの一つであるAICSが採用されたことについて、川崎市総合企画局は「特区で行われていることを身近に感じてもらえるきっかけになった」と評価する。

 また、特区構想を推進するための協議機関「ライフイノベーション地域協議会」のメンバーの一人は、「がんは症状が出てからでは遅い。AICSはその前段階で発見に結びつく可能性もあるだけに、市内全病院に普及してもらいたい」と語った。

川崎区・幸区版のトップニュース最新6

25年12月に完成予定

(仮称)川崎市民館・労働会館

25年12月に完成予定

26年2月の供用開始めざす

5月10日

川崎の業者が「助っ人」

多死社会

川崎の業者が「助っ人」

都会の遺体安置場所不足

5月10日

女性議員16人が連携

川崎市議会

女性議員16人が連携

課題共有し、政策提案へ

5月3日

「想定超」の4万7000人

川崎市健康アプリ

「想定超」の4万7000人

企業活動、口コミで拡大

5月3日

川崎区版SDC始動

川崎区版SDC始動

地域課題解決へ

4月26日

多摩川に「モトスマリモ」

国内2例目

多摩川に「モトスマリモ」

河原の石から数年で発生

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年5月16日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook