神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
川崎区・幸区版 公開:2013年8月30日 エリアトップへ

女子野球チーム「オール京急」川崎中の田中さんが活躍 全国大会で優勝

公開:2013年8月30日

  • LINE
  • hatena
優勝メダルを手にする田中さん
優勝メダルを手にする田中さん

 市立川崎中学校3年生の田中美羽(みわ)さんが所属する女子野球チーム「オール京急」が、第11回全日本女子軟式野球学生選手権大会・中高生の部で、優勝を果たした。同大会は、江戸川区の臨海球技場を会場に10日から12日まで開催され、16チームが熱戦を繰り広げた。

 田中さんは同チームの副主将を務め、試合では1番セカンドとして出場。決勝戦では千葉県のマリンスターズヤングを相手に1番バッターの役割をきっちりこなし、勝利へ繋げた。決して順調に勝ち進んだわけではなく、準決勝は最大の難関だった。相手は東京都の村田学園。全員が高校生で、中学3年生と2年生で構成された「オール京急」とは、体格も飛距離も違った。

 だが、田中さんは初回に2点を取られたその裏に先頭打者ヒットを放つなど全打席出塁。自身の信条である「足でかきまわす」プレーで貢献した。試合は取っては取られての展開で同点特別延長戦となり、2点を奪われたものの、その後の攻撃で3点をもぎ取って逆転勝利し、決勝戦に弾みをつけた。「とにかく塁に出ることを考えた。次の子達が絶対に打って繋げてくれると信じていたから」と、振り返る。昨年の同大会では準優勝だったため、喜びもひとしお。悔しさをバネに掴み取ったメダルだった。

 「オール京急」は、硬式をメーンにK-BALL、軟式(1部)のチームとしても活動。女子プロ野球選手も輩出している。主に県内在住の中学1〜3年生が所属し、昨秋・今春ともに関東軟式大会で優勝するなどの実績を誇る。田中さんは兄の影響で小1から野球を始め、中学入学を前に参加した女子野球の体験会で「女子だけで硬式ができるんだ」と開眼し、入部を決めた。

 被災地で活動する宮城県の「宮城ドリームガールズ」と対戦した際には、試合後にチームで寄せ書きの色紙をプレゼントし、エールを送ったこともある。「大好きな野球ができて、その野球を通して繋がれるのは素晴らしいことだと伝えたかった」。ライバルだが、同じ野球を愛する仲間でもある。その絆を感じたとき、「野球をやっていてよかったと心から思う」という。

 卒部まであと数カ月。「全日本代表」という大きな夢に向かって、田中さんは今日も白球を追いかける。

川崎区・幸区版のローカルニュース最新6

バドミントン始めてみよう

バドミントン始めてみよう

川崎マリエン

4月30日

ストリートピアノ 各所に

ストリートピアノ 各所に

5月12日までフェス

4月26日

「波乗りジャパン」初選出

幸区出身清水ひなのさん

「波乗りジャパン」初選出

世界ジュニア選手権へ抱負

4月26日

ミューザで記念演奏

市制100周年

ミューザで記念演奏

東京交響楽団と市民が共演

4月26日

平和の絵を描こう

ゆめパでキッズゲルニカ 参加者募集

平和の絵を描こう

4月26日

「育児や介護に不安」

外国人市民代表者会議 市長に報告

「育児や介護に不安」

4月26日

意見広告・議会報告政治の村

あっとほーむデスク

  • 12月8日0:00更新

  • 8月4日0:00更新

  • 4月28日0:00更新

川崎区・幸区版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

川崎区・幸区版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月30日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook