福田紀彦市長が11月29日、川崎市議会第4回定例会本会議で就任後初となる施政方針演説を行った。演説の中で福田市長は「川崎を日本一幸せのあふれるまち、『最幸のまち』にする」と将来へのビジョンを提示した。
選挙戦を無所属として戦った福田市長。「オール野党」となった市議会との関係については「誠意をもって信頼関係を構築していきたい。どんどん政策提案をしていただき、オープンな討議をする。議会と市長の新しい関係を創っていきたい」と意欲を口にし「対話」を市政運営の基本方針とすることを強調。また、もう一つの基本方針として「現場主義」を挙げ、「市長室にこもっているのではなく、どんどん市民の皆様の現場に足を運ぶ」と述べたほか、毎月「区民車座集会」を実施する旨も明かした。
公約にも掲げた待機児童解消については「最優先で取り組んでいく」、中学校給食に関しては「一刻も早い導入実現に向け、速やかに準備に入る」と述べた。自らが本部長を務める「市待機児童ゼロ対策推進本部」と、「中学校給食推進会議」を庁内に設置することも明言した。
基本政策の1つとして「市役所改革」も掲げ「市民生活の現場に近い職員や組織が、市民の悩みや苦しみ、痛みを一番知っている。区の課題は区役所が解決するべき」とし、区役所への分権の推進を誓った。
基本政策にはほかに▽教育改革▽安心いきいき社会▽都市整備▽防災対策――を列挙。「力強い産業都市」実現に向けた戦略としては、羽田空港と隣接した立地の良さを最大限に生かすため、交通ネットワーク整備の必要性を訴えた。
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