11月、県内最大の労働組合「連合神奈川」の新会長に柏木教一氏(58)が就任した。組織強化策などについて話を聞いた。
――会長としての抱負を。
「少子高齢化、経済の動向など、日本が直面する危機感を組合員と共有していきたい。共有化した課題には議論を重ね、スピード感を持って対応していく」
――組合員数の現状と今後の目標は。
「現在の組合員は約36万人。これを2020年までに40万人に増やす。県内就労者数は下げ止まっており、組織拡大を目指したい」
――組合員を増やすためにどのような方法があるか。
「高齢者雇用安定法が改正された。60歳を過ぎても働く人が増えるので、組合に参加してもらえるようにしたい。若年層と女性労働者への対応が課題だと思う。非正規、パート労働者も含めて、積極的に情報提供を行い、加入してもらえる環境を作っていく」
――安倍政権は企業に対して賃上げを求めているが。
「賃金が上がること自体は歓迎。しかし、政治が介入し過ぎることは、賃下げ圧力にもつながりかねない」
――来春の春闘の目標は。
「ベースアップを含め、3〜4%の賃金引き上げを求めていく」
――支持している民主党に期待することは。
「雇用労働者に一番近い政党だと思っている。その立場で仕事をしてもらいたい。もう一度、政権交代可能な二大政党を作っていかなくてはいけない」
――教師出身者として、自治体の朝鮮学校への補助金交付をどう考えるか。
「子どもと政治の問題は関係ない。学校に出せないなら、個人に出すなど、工夫の余地が十分にある」
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