川崎区内を中心に活動する傾聴(※)ボランティア団体「やすらぎ」のメンバー7人で、6月27日から29日までの3日間、東日本大震災で甚大な被害のあった岩手県釜石市を訪問してきました。現地の傾聴グループとの交流や、仮設住宅での傾聴活動などを通じて感じたことを報告いたします。
東日本大震災から3年あまり。いつか被災地を訪問して傾聴活動をとの思いを実行する事ができました。
訪問の目的は、現地の傾聴グループとの交流や、仮設住宅でのサロン活動への参加を通じ、今後の釜石との繋がりを作るきっかけとすることにありました。
現地ボランティアの苦労知る
1日目は釜石地域傾聴ボランティア「はなみずき」との「情報交換&交流会」を釜石保健福祉センターで行いました。
「はなみずき」は震災以前から活動している傾聴団体です。震災後は自らも被災しながら半年後に活動を再開。仮設住宅などで「とにかく話や悩みを聴くことで、心を安らげる事ができれば」と活動を続けているそうです。
再開当初は同じ被災者の立場でもあり「聞いてあげる」ことがなかなかできず、話を聞きながら涙を流してしまう事もあったそうです。
傾聴の基本は同じですが「被災者の傾聴」の大変さを実感させられました。
仮設住宅の現在
釜石市には、現在も66カ所の仮設住宅があり、約2500世帯が入所しているそうです。2日目は、現地のNPOが仮設住宅ごとに運営している交流空間「お茶っこサロン」に参加し、傾聴活動や軽作業の手伝いをしました。
震災からしばらくは多くのボランティアが集まっていたこのサロンも、徐々に人員が足りなくなっていると聞きました。集まった皆さんは、明るく接していながらも、狭い仮設での生活は精神的に「疲れた」とも語られていました。
私たちにできること
ご同行いただいた川崎市社会福祉協議会のスタッフの方や傾聴ボランティア「ネットワーク川崎」の荒井代表、現地のボランティア団体、NPO法人の方にお世話になり、たくさん得るものがありました。
今後大切なのは、傾聴のみならず継続してボランティアを派遣することだと思います。「やすらぎ」も交流のある川崎市内の傾聴団体と協力して、継続した支援を行っていくつもりです。
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