殿町小(榊山英昭校長)で17日、毎年恒例の「ノリすき体験」が行われ、4年生93人が昔ながらの手法で1人につき2枚を仕上げた。
大師地域は昭和中期頃まで、ノリ養殖が盛んだった。この日は、当時ノリ養殖業を営んでいた人達を中心とした8人の「海苔名人」が指導。児童たちは1m以上ある柄の先に6枚の鉄の刃が付いた「突き包丁」や「ノリ切り包丁」を使ってノリを細かく切り刻み、木の枠に流し込む「すづけ」作業を体験した。体験した児童は「手がすごく冷たくなったけれど、しっかり作れてよかった」と感想を話していた。
作業後は、名人達が海苔産業が栄えていたころの街の様子など、郷土史を披露。児童たちは「お返しに」と、歌詞に「かもめ飛びたて のり採る舟に 海はたのしい心の故郷」とある同校校歌を歌った。
同校での体験会は、今年で31回目を数える。第1回から指導を続けている石渡美由喜さんは「皆、興味津々で取り組んでいた。自分達の住む地域がかつてノリ養殖で栄えていたことを、体験を通して感じてもらえたら」と話していた。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|
|
<PR>