プロが教えるデジカメ一眼講座 今がシャッターチャンス 第5回 Pモードと緑モードの違い
よく、講座を教えている生徒からお聞きすることですが、デジタル一眼を買った時に、まずどうやって撮影したらよいか販売員さんに尋ねると、大抵、全自動モードである「緑モード」を勧められるそうです。「緑」にしておけば大丈夫と。
なるほど、初心者にとって適正な明るさ(露出)で撮れている事が第一条件だとすると、それも良く分かります。
しかし、この「緑モード」、ちょっとくせものです。
露出はほぼ正確ですが、ちっとも上手に見えないのです。それに対して、簡単でプロも愛用しているモードがあります。それが「Pモード」です。ではその違いを述べていきます。
「緑」全自動モードと「P」プログラムモードの違い
まず右の表を見てください。代表的なものをまとめると、こんなところです。「緑」がほぼカメラが勝手に決めているのに対して「P」は人間(撮影者)が自由に決定できるのです。
分かりやすい事例としては、暗い室内など撮影する場合、内蔵しているフラッシュが「緑」だと勝手にポップアップし光ってしまうのに対して「P」は地明かりを生かしてフラッシュを発光させないようコントロールできるのです。
さらに特筆すべきは露出補正とホワイトバランスが出来ることです。
これは今後の大きなテーマなので後の章に譲ることにします。
というわけで、カメラマンの意図によって作品が撮れる「P」モードを中心に進めていきます。
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