川崎市は先月31日、川崎区役所と支所の機能や体制に関する基本方針案を作成するための考え方を公表した。この中では、複雑でわかりにくい窓口体制を解消することや大師、田島支所の建て替えについて言及している。
市は区役所や支所などのサービス向上と、より身近な場にするため、昨年3月に「区役所と支所・出張所等の機能再編実施方針改定版」を策定した。
こうした中、川崎区では生活保護受給者や疾病、障害をはじめとした複合的な課題がある家庭も多いことから、より機動的な対応が求められている。また、区民が行う手続きが区役所と支所両方であったり、支所だけであったりと、複雑でわかりにくいことが指摘され、解消が課題に挙げられている。
さらに、庁舎の老朽化対策として、大師、田島両支所の建て替えについても初めて言及。市が昨年度に実施した基礎調査によると、両支所とも築44年が経過し、劣化が進行していることが指摘されている。市は機能・体制の検討や基礎調査の結果を踏まえ、建て替えも含めた支所庁舎の整備について検討したい考えだ。
今回市が示した考え方は、今月から区内町内会に説明を行い、11月に基本方針案を提示。パブリックコメントを経て、来年3月に方針を策定し、来年度から取り組みを進めていく。
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