日本ベトナム友好協会川崎支部(宮原春夫支部長)が行ってきた、ベトナムの子どもたちに川崎市から提供された不要になった放置自転車を贈る活動が、ベトナムの中古自転車の輸入禁止措置により活動中止を余儀なくされた。
活動のきっかけは宮原さんが2000年にベトナム訪問をした際に、ベトナム戦争で使われた枯葉剤の後遺症に苦しむ2世、3世の姿を見て、戦争はまだ終わっていないと感じたことだった。
何か支援できることはないかと模索した結果が、現地の「自転車が欲しい」いう声と、当時、放置自転車の対応に頭を悩ませていた川崎市とを結んだ、中古自転車のリサイクル活用だ。
2001年に友好協会に加入して川崎支部を結成し、03年11月に1回目の寄贈をしてから2018年3月までに31回、延台数1万2478台をベトナムに届けた。
宮原さんは「長い間、多くのボランティアの方や企業にご協力いただき、感謝している。現地ではまだ自転車を必要とする人もおり、活動中止は無念だ。今後は来日するベトナム人の労働や言語についての支援ができないかと考えている」と語った。
同会川崎支部はこれまでの活動をまとめた報告書を作成し、ボランティア参加した人や企業、団体などに配布をした。
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