川崎市教育委員会は、政府の新型コロナ対策専門家会議からの提言(3月19日付)を受け、市立学校の入学式について平常どおり行うと先月、発表した。一方、授業再開については専門家会議の見解や、文部科学省からの指針を受けて最終決定するとし、3月31日時点で授業開始について未定のままだ。「予定どおり実施できるよう準備していく」としている。 (31日起稿)
市教委は市立小学校と中学校、特別支援学校の入学式を4月6日、市立高校を翌7日に実施する予定だ。ただし感染拡大を防ぐために、入学式ではいすの間隔を空け、式の時間を短縮するなど対策を講じる。在校生は原則参加せず、来賓の参列も見合され、新入学生と保護者のみで行われる。
授業再開、時短や2週間延長も検討
一方、授業再開については文科省からの通知などを受けて決定する方針だ。「教室の換気、マスク着用など感染防止に努めながら、初日から平常どおりに再開したい」としながらも、開始日を2週間ほど遅らせる案や、授業時間を短くすることも想定しているという。「児童、生徒、教員がみんなで顔を合わせて新学期をスタートさせたいが、市内・県内の状況や政府の専門家会議の見解、文科省の指導内容などを考慮して早急に決定したい」としている。
「学習遅れ」不安も
一斉休校と春休みを合わせ、1カ月以上続いている。川崎市PTA連絡協議会の舘勇紀会長は「突然の休校以降、授業が行われず、保護者からは学習の遅れを心配する声も挙がっている。遅れを取り戻すために、補習などしてもらえればありがたい」と話している。
市教委によると、一斉休校で減った授業数の穴埋めは現時点で予定していないという。「今後のスケジュールも変わる可能性がある。補習できる状況になるか見当がつかないが、子どもたちの状況を見ながら最適な学習指導ができるように努めたい」としている。
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