関敏秀幸区長は昨年1年を区民祭やリレーカーニバル、地域の夏祭りなどの中止、学校の休校、飲食店の営業自粛など多くの人が新型コロナウイルス感染症の影響を受けた「多事多難な1年」だったと振り返った。
区として「感染者やその家族、医療従事者などが差別的な扱いを受けないよう、チラシを作成し町内会・自治会の協力で各世帯に配布するなど啓発に努めた」という。また、こうした厳しい時こそ地域のつながりやふれあいを途切れさせず、深めていくことが大切だと考え、オンライン初心者のための入門講座など、新しい生活様式に沿ったコミュニティーづくりを展開。10月に開催した鉄道ビュースポットや子育て施設をまわるスマートフォンを使ったスタンプラリーは「遠出を控えていた多くの区民が参加して下さり、区こども総合ネットワークの皆様、区内企業、商店街の皆様に支えられた、まさにオール幸で実施したイベントだった」と感謝する。
安全安心な地域へ
昨年は地域の行事が行われず区民の声を直接聞くことが難しい中、区民アンケート、高校生アンケートを実施。「安全・安心なまちづくりに対する関心が高かった。災害対策については防災連続講座や身近な危険を確認する街歩きイベントの実施のほか、自主防災組織とコロナ禍での避難所運営についての協議・確認を行った。今年はこうした取り組みから得た知見を活かし、地区防災計画を策定していく」と関区長。また自転車事故が多い中、自転車安全教室の開催が難しいことから自転車シミュレーターを導入。「高齢者などに自転車走行を疑似体験してもらい、正しいルールや安全な通行方法を学んでほしい」と話す。他にも「ボール遊びが自由にできる場所が欲しい」という子どもからの意見を取り入れ、公園のルール化、校庭開放に取り組む。さらにSDGsついて「学校や事業所との連携、役所の各課看板にSDGsのシールを貼るなど認知を図り、普及促進を促したい」と語った。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|