元県立川崎高校教諭で地域史研究家の故長島保さんの追悼展示会が1月26日から31日まで、アートガーデンかわさき(川崎区駅前本町)で開催された。主催は川崎区誌研究会、市立川崎図書館、川崎市文化財団。
長島さんは川崎区誌研究会の代表を務め、多摩川エコムミュージアム運動や二ヶ領用水400年プロジェクトに尽力し、2015年度には川崎市文化賞を受賞した。
展示会では散策マップ「散策こみち」(全14集・55コース)から多摩川、二ヶ領用水をメインにした各区3コースを地図と写真で紹介。同マップは長島さんが世話人代表を務めた「たま・エコPJ」が1999年から2013年にかけて作成した。川崎区は「多摩川河口と川崎大師」「東海道と大師道」「浅野埋立地を歩く」、幸区は「下平間から塚越・戸手へ」「多摩川沿いに御幸公園へ」「町田堀跡をたどる」が紹介された。
同研究会の荒金民雄さんは「先生と一緒に地元の川崎区はくまなく歩きまわった。素人にも分かりやすく話をしてくれた」と懐かしんだ。
期間中は長島さんが掘り起こした「アミガサ事件」についても展示。大正時代に多摩川の氾濫に苦しんだ住民が県庁に直訴した事件を当時の新聞記事などで紹介した。
「散策こみち」はA5判12ページで1コースを紹介し、4コースで1集。多摩区の二ヶ領用水せせらぎ館で1集200円で販売している。
川崎区・幸区版のローカルニュース最新6件
|
|
|
|
|
|