第２次世界大戦中に供出された半鐘
川崎市教育委員会は昨年末、戦後75年を経て天台宗光明山遍照寺（川崎区中島・坂本圭司（けいし）住職）に里帰りした半鐘を２月８日（月）から18日（木）まで、市役所第３庁舎１階に展示する。午前８時30分から午後５時まで。
半鐘（高さ約64cm、最大径約37cm、重さ約30kg）の他、寺の歴史や市文化財課で行った調査結果をまとめたパネルも展示される。川崎空襲や原爆、体験談などを紹介するパネルなどが30点程度展示される「かわさき巡回平和展」も同時開催。
静岡県で発見
半鐘は第２次世界大戦中に武器生産の資源不足を補うための金属類回収令により同寺から供出された。一昨年に静岡県富士市内で発見。「武州橘樹郡河崎領」（現在の川崎市）の文字が刻まれていたことから、市で調査を進め、消えていた表面の文字を解読したところ同寺のものだと判明した。市内に現存する梵鐘、半鐘の中で最古。
４月には市平和館（中原区）で開催される「川崎大空襲記録展」でも展示予定。（問）【電話】０４４・２００・３３１５
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