「本来なら勝てた試合で勝てなかった。来年、再来年があるのでこの経験を生かしたい」―。全国中学校相撲選手権大会(8月21・22日にアリーナ立川立飛特設相撲場=立川市)に団体戦で出場した市立富士見中学校柔道・相撲部の太田力月(りつき)さん(1年)は悔しがった。
同中学は県大会優勝で団体戦7年ぶりの全国出場を決め、8月7日に栃木県総合運動公園相撲場で行われた関東中学校相撲大会は3位入賞。全国大会は3位を目標に掲げ、予選を10位で通過。決勝トーナメントに進んだが、1回戦で宇佐西部中(大分県)相手に0勝3敗で敗れた。
全国の壁の厚さを実感したものの、試合に臨んだ先鋒の渡辺龍汰さん(3年)は、「このメンバーで全国に行けて、貴重な経験ができたので満足している」と語った。大将を務めた太田晴也さん(3年)は、力月さんの兄。「弟が中学に入る前から兄弟で一緒に全国に出たいと思っていたので満足している」と一区切りをつけた様子。
力月さんは出場までの道のりで一番印象に残った試合に、全国大会出場を決めた県大会決勝の小田原市立泉中学校との対戦を挙げる。対戦相手は過去に、兄の晴也さんや卒業した先輩が負けた相手だった。「絶対倒してやる」という気持ちで臨み、寄り切りで勝った。「団体戦で勝ったこともうれしいが、因縁の相手に勝ったことが何よりうれしかった」と勝負師の顔をのぞかせた。
同部顧問の菊池忍教諭(49)は「コロナ影響で十分な練習ができなかったにもかかわらず、全国大会出場と言う結果はよくやったと思う。今の1、2年生も実力のある子たちがそろっているので、来年も全国を狙いたい」と部員たちに期待を寄せた。
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