特殊詐欺を未然に防いだとして、川崎臨港警察署は11月17日、川崎四谷上町郵便局の今井史朗局長に感謝状を贈呈した。
今井さんは11月8日、1千万円の貯金を引き出しに訪れた80代の女性に対して使い道を尋ねた。女性は最初「言えない」とかたくなに拒否していたが、その後、リフォームに使うと語った。特殊詐欺の常套的な口実だと今井さんは疑い、警察に通報。駆け付けた署員とのやり取りで被害に遭わずに済んだという。
同署によると、女性は孫をかたった者から「仕事上で損失補填をしなければならない。家に現金がなければ、預貯金を解約してもらいたい」との電話を受け、それを信じたという。
贈呈式で荒川徹朗署長は「声を掛けることは勇気のいることだが、積極的に止めていただき、被害を防ぐことができた」と感謝した。
感謝状を受け取った今井さんは「特殊詐欺は身近。困ったら寄り添うような対応をしていきたい」と語った。
同署によると、今年1月から11月17日時点までの特殊詐欺被害件数は暫定値で15件発生し、前年よりも4件増加。同署は年末年始に向け警戒を強めているという。
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