市内唯一の花き卸売事業者、川崎花卉園芸(株)(柴崎太喜一代表取締役社長/本社宮前区)が、このほど市内福祉施設に花の無償提供を始めた。
同社が取り扱う商品の売れ残りや規格外により廃棄処分されている草花を、市内21の公立保育所と10の高齢者施設に無償提供。廃棄ロスの削減による環境負荷低減や、草花の新たな需要の掘り起こしを通じ、花き市場活性化、川崎競馬のイメージアップ、福祉施設の潤い確保を目指す。同社の笹嶋洋平取締役は「ほんの少しの変色で売り物にならなくなる。少しでも何かの役に立てばうれしい」と話している。
川崎競馬場で出走する競走馬の馬主からなる(一社)神奈川県馬主協会(田中準市会長/会員数600人)から寄付された20万円を配送代に充て、箱のままなど卸売販売の状態で郵送する。第1回目は河原町保育園(幸区)に贈られ、取り組みがスタート。12月10日には直接同社が菅生保育園を訪れ、約200本の生花を届けた。正木優子園長は「コロナ禍にホッとする少し早いクリスマスプレゼント」と笑顔で感謝を述べた。
川崎競馬場担当者が、北部市場に異動したことをきっかけに、両者をつないだ。協会担当者は「地域福祉の一助になれば。喜んでもらえるようなら継続していきたい」と意欲を語った。
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