川崎区大師駅前の若宮八幡宮(中村博行宮司)境内にある金山神社であさって7日(日)、恒例の「かなまら祭」が行われる。女装姿の担ぎ手たちが男性器を象った神輿を担ぐ「面掛け行列」は祭りのハイライト。今年は男性の花魁道中も披露され、同神社は、性の多様性への理解を呼び掛ける。
かなまら祭は1977年から始まった「奇祭」で、毎年多くの外国人観光客が集まる。江戸時代の東海道川崎宿の飯盛り女たちの願掛けに由来し、子孫繁栄、安産、縁結び、夫婦和合、性病予防などを祈願。最近はLGBTQをはじめとした性的マイノリティーへの理解を深める場ともなっている。
男性器を象った3基の神輿を担ぎ、女装姿の男性らが独特な掛け声で街を練り歩く「面掛け行列」は祭りの見どころ。神輿の誘導には猿田彦(天狗)が「ミスかなまら」の猿女君(さるめのきみ)と練り歩く。今年は女子プロレス「ディアナ」のSareee(サリー)選手が猿女君役に扮し、同団体代表の井上京子選手が「守護神」として登場する。
若宮八幡宮などで着付け教室を開く上森(うわもり)恵美子さん(幸区南加瀬在住)が企画した「花魁道中」も披露。上森さんは岩手県洋野町出身で、ふるさと大使を務める。故郷のイベント「北奥羽ナニャドヤラ大会」で花魁道中を行っている。上森さんによると、今年は男性が花魁姿に扮するという。
同神社は「性的マイノリティーへの偏見が根強く残る中、性の多様性を知っていただく機会にしてもらえれば」と語る。
かなまら祭は午前10時開始。面掛け行列は午前11時30分から午後2時30分頃の予定。神社境内ではこのほか、大根削り(午前11時から11時30分)、奉納演芸(正午から午後5時頃)を開催。大師公園では「かわさき桜縁祭」と銘打ち、同祭りの関連イベントを午前11時から午後4時30分まで行う。
問い合わせは、若宮八幡宮(【電話】044・222・3206)。
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