相原地区の歴史を研究・調査するサークル「相原の歴史をさぐる会」(市川晴男会長)がこのほど、『相原の歴史いろはかるた』と『相原地区の文化財めぐりマップ』を作成。同会では今月8日、地域の人たちにもっと郷土の歴史に興味を持ってもらおうと、それらを相原小学校(川口昭二校長)へ寄贈したほか、地域の自治会に無料で配布を行った。
同会は、相原地区の象徴だった「二本松」が地域の発展とともに枯死し、1971年に二代目を植樹する際に地域の有志が集まって結成。その後、5000年も以前から栄えていたという相原の歴史を探るべく、「相原の史跡めぐり」をはじめ、各種調査や研究を行ってきた。こうした活動を行う中、今回作られたのが「かるた」と「マップ」だ。
「かるた」は、絵札の表面が「ち」の場合は、「相原起番地之碑」の写真といったように、史跡や文化財などの現在の写真を、裏面には小学生でもわかるような解説が記されている。読み札も「地番の起こり ここは相原 一番地」のように五七調になっており、裏面には大人向けの解説が書かれている。製作には、調査・研究から構成に至るまで3年もの歳月を要し、相原公民館や相原小学校の協力のもとに作られた。製品化には、相模原市市民・行政協働型市民ファンド「ゆめの芽」の助成金の援助を受けたという。
3つの散策コースを紹介
「マップ」は、相模原市地域活性化事業の交付金を受けて製作。8年前に市制50周年の記念として作成したA3用紙大の「文化財マップ」を大幅に改良し、A4用紙4枚分にスケールアップして仕上がっている。相原地区を大きく3コースにわけ、それぞれの文化的遺産を解説付きで紹介し、各コース約3時間程度で回れる内容になっている。
こうして作られた「かるた」は相原小学校の他、近隣の14の小中学校に寄贈。「マップ」も学校の他、地域の自治会に無料で配布した。今後、自治会の代表者や役員には実際にコースの案内なども行っていく予定だという。「歴史を知って郷土愛を深めてもらえたら嬉しい。これらを使って地域の連帯感を高め、自治会への加入、安心安全な街づくりに役立てれば」と同会では話している。
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