橋本駅南口にある大型ショッピングモール「アリオ橋本」内のイトーヨカドー橋本店の副店長・三森清治さんと同健康管理室に勤める砂川真弓さんら従業員6名に先月、相模原市消防局大谷喜郎局長から人命救助に対する感謝状が贈られた。
「何とかしたい。とにかく戻ってこいという一心でした」。そう当時の心境を話すのは、副店長の三森さんだ。今年6月、同モール内の入り口付近のテナント前で、買い物中の80代の男性が倒れた。すぐにテナント従業員から業務連絡放送が流れ、三森さんほか従業員が駆けつけた。その際、男性は呼吸停止、心肺停止状態だったという。すぐに、健康管理室に勤めている砂川さんが心臓マッサージを開始。三森さんと2人で人工呼吸、マッサージを繰り返し行った。業務連絡と同時に、119番通報もされており、10分もかからずに救急車が到着。救命救急士に引き継がれ、病院へ搬送。男性は一命を取り留めた。
「助かったと聞いたときには、とにかくホッとしました。こうしたケースは初めて。数日前に従業員を対象とした救命講習を行っていたので対応できた」と三森さんは振り返る。消防局では「こうした人命救助は珍しい。勇気が必要だったと思う。日頃からの教育・連携の賜物だった」と迅速な救命活動に賛辞を贈る。三森さんは「今回の件は、従業員みんなの力。お客様に何かあった場合に動くのは当たり前。安心・安全にお買い物していただけるよう、より一層の店づくりを行っていきたい」と話していた。
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