県立橋本高校(鈴木芳行校長)と県立相原高校(折笠初雄校長)は先月25日、中国の高校生13人を迎えて、2校合同による国際交流事業を行った。中国の高校生たちは剣道の授業の体験や相原高校で収穫した米や育てた豚を使った豚汁を食べるなど、日本での学校生活・文化交流を楽しんでいた。
今回、来日した中国の高校生は、(財)日本青少年研究所(千石保理事長)が現地で行っている「日本語作文コンクール」で最優秀賞を受賞した13人。同コンクールは、北京市を除く中国全土から日本語を勉強している高校生による作文を募集して毎年開催されている。優秀な作文を書いた高校生には、より日本の文化や同世代の学校生活を知ってもらおうと、毎年日本へ招待している。今年は257通の中から選ばれた。
今回の来日では、私立京華高校(文京区)と都立隅田川高校(墨田区)、そして橋本高校を訪問。過去に農業科がある珍しい高校ということで相原高校に訪問していた経緯もあり、近隣で合同授業や国際理解授業を推進している橋本高校が選ばれた。
剣道や昔遊びを体験
当日、午前中は橋本高校の中国語の授業に参加。グループに分かれて、橋本高校の生徒は中国語で、中国の高校生は日本語で自己紹介した後、中国での学校生活、日本の好きな文化、日本の伝統的な遊びである「けん玉」「だるま落とし」「お手玉」を紹介。同世代ということもあり、すぐに打ち解け、会話が弾んでいた。その後、一行は図書室や授業風景、校内を見学。昼食では、相原高校の生徒が育てた「相原豚」や米を使った豚汁やおにぎりが振舞われ、歓迎・交流会も開かれた。午後からは、橋本高校、相原高校が合同で授業を行っている剣道を見学。途中、日本の生徒たちから竹刀の振り方などを教わっていた。
来年は中国を訪問
今回、日本の学校生活を体験した中国の生徒は「みんなでゲームや話ができて楽しかった」「剣道の竹刀の振り方を丁寧に教えてくれた。日本の文化を体験することができてよかった」と話す一方で、橋本高校の生徒は「みんな日本語が上手。日本のことが詳しくてびっくりした。普段出来ない体験ができてよかった」と振り返った。
橋本高校の鈴木校長は、「授業が終わった後、生徒同士がメールアドレスの交換を行ったりと、同世代同士すぐに打ち解けていたのが印象的だった。今回の交流事業をきっかけに、来年3月に本校と相原高校の生徒が中国を訪れることにもなった。今後もこうした国際交流を進めていきたい」と話していた。
さがみはら緑区版のトップニュース最新6件
|
|
|
|
|
|