芸術の街藤 野 原点たどる作品展 12/2〜11 疎開画家の軌跡一堂に
”芸術の街”として、地域振興に力を入れる藤野。そのルーツと、芸術家の活動を支えた歴史を振り返る「藤野の自然から生まれた作品たち〜疎開画家と在住作家の作品展」が、12月2日(金)から11日(日)までの10日間、10時から17時まで、藤野総合事務所4階会議室で開催される。入場無料。
太平洋戦争末期、13人の芸術家が、疎開地として藤野に移り住み、それぞれ創作活動に取り組んでいた。彼らはその間、多くの人々と交流を深め、豊かな自然に触れて、今も世に残る作品の数多くをこの地で創作した。そうした地域の歴史を活かすべく、旧藤野町は25年前に「藤野ふるさと芸術村」プロジェクトを創成。芸術の道や数々の野外環境アートの設置、フィルムコミッション、陶器市、お散歩展、ひかり祭りなど官民一体となって、芸術色を押し出した街の活性化事業を展開。その街づくりが奏功して、「芸術活動に適した街、芸術家に理解ある街」として、今も多くの芸術家が好んで藤野で生活している。
今回行われる昨品展は、この街づくりのきっかけとなった「藤野ふるさと芸術村」創成25周年記念事業の一環。藤田嗣治氏、佐藤敬氏、猪熊弦一郎氏、三岸節子氏、中西利雄氏、伊勢正義氏、6人の新制作派協会に属する画家の貯蔵作品約20点を展示。また、藤田嗣治氏から佐藤敬氏に送られた直筆の手紙が初公開される他、ドキュメンタリー映画「藤野に疎開した画家たち」の上映や、現在藤野で暮らす作家31人の作品の展示なども行われる。
市では「疎開画家や現代在住作家ら藤野を愛した新旧芸術家たちの作品を一堂に会することによって、その歴史を振り返り、藤野の魅力を再認識して頂ければ」と話している。
問い合わせは、藤野まちづくりセンター【電話】042(687)2117。
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