県立相模原総合高校(船橋憲正校長)は、東日本大震災で被災した岩手県大船渡市の子どもたちの支援を目的に、昨年4月から8ヵ月間にわたって、8つのプロジェクトを実施した。そこで集めた約93万円で体育用具などを購入。メッセージ入りの「応援幕」とクリスマスカードを併せて、昨年12月、現地の赤崎小学校へ寄贈した。
震災後、企業や著名人が支援活動を行う報道をみて、同校では「高校生でも全校生徒が力を合わせ継続的にやれば、大きな支援活動ができるのではないか」と、生徒会本部を中心に「東日本大震災 SAGASO Cheering Project」を立ち上げた。
プロジェクトの目的は、義援金を集めること。そのために、4月から全校生徒から品物を募り、7月に町田駅ターミナルビルでフリーマーケットを実施したほか、生徒会、運動部有志が橋本駅北口で街頭募金を呼びかけ。また、軽音楽部や吹奏楽部によるチャリティーライブやコンサート以外にも、体育祭で保護者へ募金を呼びかけ、文化祭の売上金や資源ゴミを業者に買い取ってもらうといった8つの取り組みを8ヵ月にわたって行った。その結果、当初の目標金額だった50万円を大きく上回る93万269円もの義援金を集めた。
その義援金の使い道を、相模原市と友好関係にある岩手県大船渡市の教育委員会に相談。震災で校舎・体育館が全壊、校庭に仮設住宅が建てられ、現在は近くの蛸ノ浦小学校と合同授業を行っている赤崎小学校へ物資を贈ることが決まった。室内で体を動かせるものをとのリクエストから、タグラグビー用のベルトや集団用なわとびの他、簡易放送機材、「ガンバレ!笑顔で!みんな元気!」のメッセージが入った応援幕、手造りのクリスマスカードとお菓子を贈った。プロジェクトリーダーの今井萌絵さんは「試行錯誤の8ヵ月。『大船渡の子どもたちの役に立ちたい』の思いで始めた活動も、私たち自身が多くのことを学ぶことができた。義援金は多くの方の支えがあったからこそ。本当に感謝しています。少しでも子どもたちが笑顔になり、その笑顔が周りの人たちに広がってくれることを願っています」と話している。
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