ペイントスプレーによる落書きが、大きな問題となっている藤野の日連地区。同地区は、相模湖や秋山川など雄大な自然を有し、藤野駅からの交通の便も良いことから、観光事業が地域振興の大きな柱となっているが、最近増え続ける落書きが美観を損ねている現状を憂慮し、地元の「杉青年会」が中心となり6月2日、地区内の落書きを消す作業を行った。
杉青年会(森久保徳浩会長)は、OBも含め10代から50代までの30人で構成。日連地区で、お祭りなどの伝統文化の継承や地域づくりを目的に活動を展開している。同青年会は、地区内に落書きが増え続け「落書きをこのまま放置すると、美観を損ねるだけでなく、観光面からも地域にとって重大なマイナスになる」と、他団体に声をかけ、地域一体となって落書き消し作業を行った。
当日は、相模原市安全・安心まちづくり推進協議会藤野支部、杉・日連両自治会などが協力。総勢15人が手分けして、ガードレールや商店シャッターに描かれた落書きを、スプレーで上塗りをし、はがし剤や特殊液で消去した。森久保徳浩会長は「恐らく落書きしている者は10代から20代の若年層だと思われます。同世代の人が問題意識を持ち、実際に消去作業の姿を見せることが大切です。他の地域にもこの取り組みが飛び火して、藤野のまち全体をきれいにしたい」と話していた。
今後は、再発防止を警告する看板を設置するとともに、定期的な夜間パトロールなども実施していく方針。また「芸術のまち」という特性を生かし、移住しているプロのスプレーアーティストとコラボして、上塗り塗装=作品制作なども実施していく予定だ。
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