深い山あいの所々に、竹林が生い茂る佐野川・鎌沢地区で、2001年頃まで作られていた竹筒料理「かぐや姫ごはん」。創案者が亡くなり後継者もなく、忘れかけられていたこの料理を復活させようと、地元住民と藤野観光協会が協力して、9月24日に試作会を開催した。
「かぐや姫ごはん」は、一節サイズの竹筒に米の他、地場産の竹の子、山菜、椎茸等を一緒に入れて炊き込んだ料理。1991年に地域活性化を願い、様々な活動を積極的に行っていた故大神田龍夫さんが「地元産食材を活かした特産創作料理」として、県と共同で考案した。10年間ほど地域で売られ、好評を博していたという。2008年にはフジテレビの料理番組「食いしん坊!万歳スペシャル」で全国絶品9品にノミネートされ、ご飯部門の最優秀賞にも輝いている。
今回、復活に立ち上がったのは、地元「やさか茶屋」の店主・小池勇一さん。大神田さんから直々にレシピを伝授されていたこともあり、藤野観光協会や関係者と協力して、「料理を後世に残していければ」と試作会を開催した。「やさか茶屋」で行われた試作会には、約20人が参加。竹の中が見えない為、火加減の具合や時間を小池さんが指導。美味く炊き上がったご飯に、関係者は喜んでいた。
今後は観光協会が中心となり、地域のイベントやワークショップなどで販売していく予定。藤野観光協会では「かぐや姫ご飯が、佐野川地区の名産となるとともに、この鎌沢地区の竹林の素晴らしさを一人でも多くの人に知っていただければ」と話していた。
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