串川財産区管理会は、「串川財産区」を地元住民にもっと知ってもらおうと1月25日、通称・雨乞山(緑区根小屋字土沢)の山頂でイロハモミジの植樹を行った。植樹式には多くの子どもたちも参加。「水源地の森林を多くの人に認識してもらえれば」と関係者は期待を寄せている。
1955年4月1日、旧津久井町が誕生した際に、特別地方公共団体として、設置された「串川財産区」。旧串川村が管理していた約309haの区域がこれに該当する。串川財産区のほとんどは森林で、1950年代には数多くのスギやクヌギなどの針葉樹の植林を実施。地元産業の一端を担ってきた。それに加え、80年代には、宮ヶ瀬ダム建設に伴い、区内の山林や立木等を処分。その収入が地元の学校や公共施設、道路整備等の財源の一部として拠出され、地域の発展に大きく寄与してきた歴史がある。
林業が衰退した現在は、上空を通る送電線の線下補償料や県の水源保全税が主な収入源。その財源をもとに7人の委員からなる管理会(守屋好雄会長)が中心となり、財産区内の山林調査や倒木等の除去、遊歩道の整備などの管理・運営を行っている。そうした中、「財産区の存在を知らない住民も増え、もっと森林の大切さを広めたい」との思いから雨乞山で植樹式を行った。
植樹式に150人
25日の植樹式には、北村美仁緑区長をはじめ、関係団体、学校、住民など約150人が参加。植樹式、標柱の除幕、タイムカプセル埋設などが行われた。守屋会長は「植樹木に選定した長寿で知られるイロハモミジは『未来へつながる串川財産区』と銘をうち、串川の更なる成長、発展の願いが込められています。今回の植樹を通じて、水源地の宝である財産区の森林に関心を持って頂き、次の世代につなげていけたら」と挨拶。参加した子どもたちは「植樹をしてみて、山や自然の大切さがわかった」、「自分たちで埋めたタイムカプセルを将来取り出したい」などと話していた。
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