子どもから高齢者まで、地域一体となりお囃子に取り組む城山地区。同地区のお囃子10団体が参加した「お囃子の集い」が5月17日、川尻八幡宮神楽殿で開催された。集いには「数百年地域に伝わるお囃子を後世に伝えよう」と、多くの子どもたちも参加。多くの来場者が見守る中、各囃子連がこの日に備えて、練習してきた踊りの腕を披露していた。
神田囃子に起源をおく城山のお囃子。地区内ではお囃子に対する熱は高く、多くの子どもたちが各々の地区の囃子連に所属し、3世代で加入する親子が多くいるなど、世代間をつなぐ重要なツールとしての役割を果たしている。
1988年には、地区ごとに活動していたお囃子連を、組織として効率的に運営していこうと「城山町祭囃子連絡協議会」(佐藤真佐昭会長)を設立。現在は原宿はやし保存会、若葉台囃子連、谷ヶ原囃子連、春日はやし連、町屋囃子連、小松はやし連、都畑はやし連、久保澤囃子保存會、向原囃子連、中澤囃子連の10団体、640人余りが所属する。
お囃子最大の見せ場は、8月に行われる「川尻八幡宮例祭」。夏の夜空に各山車が一堂に会し、笛や太鼓のしらべにのせて披露されるお囃子は地区住民の大きな楽しみの一つになっている。そうした中、例祭だけでなく、「囃子連が一堂に揃い、競演出来る場が欲しい」と2001年から2年に1度、各囃子連が集い、日頃の練習の成果を発表する場を作ろうと「囃子の集い」を開催している。
10団体250人が参加
8回目を迎えた集いには、10囃子連250人余りが参加。延べ400人余りの来場者が見守る中、それぞれ日頃練習してきた踊りを披露した。参加した子どもたちは「多くの人たちと交流出来て勉強になった」「自分の囃子連だけでなく、混合で演奏・演技ができてとても楽しかった」など感想を述べた。佐藤会長は「多くの関係者、諸先輩、師匠の方々の協力に感謝します。お囃子は今では城山なくてはならないものになっています。この素晴らしき伝統を後世に引き継いでいきたい」と話している。
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