相模原市は11日、現在離れた場所にある津久井消防署青根出張所、緑区役所青根出張所、青根公民館を一つにまとめた複合施設として建設・整備する計画を市議会に提出した。計画によると、新しい施設は現在の青根公民館の場所に、2017年度中の完成を予定。市では「地域の皆様にとって関係の深い施設が一つにまとまるので、地域の拠点として利便性を向上させたい」と話している。
3施設は、現在最も遠い施設で500m程離れている。中でも公民館と区役所出張所は利用者が重なることが多く、住民から改善を求める声が以前から寄せられていた。加えて、津久井消防署青根出張所(青根1289)が1974年、区役所青根出張所(青根1331)が1958年、青根公民館(青根1372)が1956年の建築と、3施設とも老朽化が目立っており、建て替えを求める声が住民から上がっていた。
そうした中、2011年度に、消防署出張所に救急車を配備する要望書が地域団体から提出。現在の出張所では、スペース・機能的にも、配置することが困難なことから、新たな施設を整備することが議題に上がり、今回区役所出張所と公民館を合わせた複合施設を整備することになった。
2017年度中の完成が予定される複合施設は、現青根公民館がある場所に、敷地面積1419・78平方メートル、建築面積599・76平方メートル、鉄筋コンクリート2階建ての施設を建設予定。延床面積743・58平方メートルの内、消防分署に450・88平方メートル、区役所出張所に90・24平方メートル、公民館に112・20平方メートル、区役所出張所及び公民館共用部分に90・26平方メートルを割り当てている。また、震災、風水害に強い設計がなされる他、環境への負荷軽減に配慮して、太陽光発電設備を導入、津久井産材を多く活用した施設となる見込みだ。
市では「消防署については救急車を配置して、新たに津久井消防署青根分署となります。加えて、地域住民の皆様に関係する施設が一つにまとまりますので、地域の拠点として、利便性の向上につなげていきたい」と話している。
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