相模原市は8月、市内の製造業事業者に向けた「ロボット導入支援センター(仮称)」を「さがみはら産業創造センター」(西橋本)内に設置する。産業用ロボット導入を希望する中小企業を支援することで、労働力不足解消、競争力強化を目指す。
産業用ロボット導入支援事業は、経済対策に向けた国の交付金を活用し、事業費約6000万円を3月補正予算に盛り込んだ新規事業。そのうち、同センターの創設に4500万円、ロボット導入企業を支援する補助金として1500万円が充てられる。
同センターは「さがみはら産業創造センター」(SIC―2 セミラボ/西橋本5の4の30)に設置される。技術者のOBなど、ロボット専任のコーディネータ3人の配置を予定しており、企業の生産性向上のための勉強会やコンサルティング、ロボット技術者やシステムインテグレータ、システムエンジニアの育成に向けた講習会を実施するという。また、産業用ロボット3台の設置も予定。導入された場合の効果を確認できるようにするほか、取り扱う際の注意点や対処方法などを実際に体験しながら学ぶことができるように整備される。
企業の労働力不足解消へ
相模原市内で従業員4人以上が働く製造業の事業所は約1000社(2014年12月末現在)ある。現場では、「人件費が高く生産コストを圧迫している」「人材の確保に困難している」などの声があがっており、産業用ロボット導入への期待は大きい。しかし、中小企業の多くは、ロボットを導入するための知識や技術を持つ人材が少ない。市が導入促進・人材育成の拠点となる同センターの開設を決めたのはこのような現状を受けたものだ。同センターでのサポートによって、労働力不足の解消、生産性向上による競争力強化を目指している。
市環境経済局経済部産業政策課は「現在、どのロボットを配備するかなど細かい調整を行っており、8月下旬の開設を予定している。センター設置によって、ものづくり企業を支えていきたい」と話している。
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