相模原市立旭小学校の教諭で、大縄跳び世界一の小学生を率いたこともある上野大志氏(38・向原在住)が、7月のコパブルテリア柔術と9月のドゥマウ柔術グランプリの2大会、白帯マスターの部で、ミディアムヘビー級、無差別級の2階級制覇を果たした。昨年12月に柔道から柔術に転向後、半年足らずでの快挙に「来年は世界規模の大会で力を試したい」と話している。
8年前から旭小学校で教鞭をとる上野教諭。気さくな人柄で児童たちから親しまれ、2012年には、ロープジャンプ小学生No.1決定戦(大縄跳び世界大会)で、旭小チームを監督として率い、世界一に導いた名物先生でもある。
学生時は高校・大学と練習に打ち込み、現在でも続けている柔道は4段の実力。大縄跳び大会が開催を終了する中、昨年末に旭小近くに格闘技道場がオープンしたのを機に「今までは子どもの頑張る姿にパワーをもらっていましたが、今度は自分が頑張る姿を見せることで子どもたちにエールを送りたかった」と、柔道に通ずる柔術を本格的に開始することを決意。始めて半年足らずで、全国規模の大会で結果を残した。
上野教諭が優勝した、「コパブルテリア柔術オープントーナメント」は、国内外から850人を超える選手が参加する日本最大規模の柔術大会。「ドゥマウ柔術ジャパングランプリ」もそれに次ぐ規模の大会で、両大会とも、柔術初心者が集まる白帯マスターの部(35〜40歳)ながら、得意の締め技を中心に攻め続け、圧倒的な強さを見せ、2階級で優勝した。
上野教諭は「柔道では立ち技が得意だったので、締めや関節、寝技が中心となる柔術の世界では、まだまだ課題があるが、2大会連続で結果が出たことは嬉しい」と喜びを語る。
来年は白帯から一つ階級を上げる選択もあるが、白帯のまま、海外の強豪選手と戦う道を選択。現在は来夏に予定されるアジア大会に向け週3〜4回、厳しい練習をこなしている。「縄跳びに続き、柔術でも世界一を獲れたら嬉しいですね」と話した。
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