猛暑が続いている今年は、昨年に比べて全国的に熱中症による救急搬送人員が増加している。市内でも4月1日〜7月13日時点で95人が搬送されており、昨年同時期の65人から30人増加している。例年7、8月にピークを迎えていることから、市消防局では適切な予防を訴えている。
総務省消防庁が発表するデータによれば、神奈川県下では今年4月27日〜7月10日の熱中症による救急搬送人員は558人で、昨年同時期の251人から2倍以上に膨れ上がっている。全国的にも7771人から1万3613人と大幅に増加している。
市内での搬送人員95人(緑区が20人、中央区が45人、南区が30人)のうち、半分以上にあたる52人が65歳以上の高齢者。幸いにも市内では死亡や重症につながるケースはまだ発生しておらず、中等症が30人、軽症が65人となっている。屋外での作業中やスポーツ中だけでなく、屋内にいても、冷房を我慢してしまい、熱中症にかかってしまう人も多いという。
同局救急課では熱中症対策として「予防救急」を呼び掛けている。「予防救急」とは日常生活の少しの注意や心掛けによって、救急要請が必要な病気やケガを防ぐ取り組み。「熱中症はきちんと対策を講じれば防げる病気です。暑い時は無理をせず、小まめな水分・塩分補給や涼しい場所での休憩をすることが大切」と同課は注意を促している。
はがきで注意喚起
市消防局では、市内の郵便局と連携し、暑中見舞い用のくじ付き郵便はがき「かもめ〜る」を利用して熱中症予防を呼び掛ける事業を開始した。
これは橋本郵便局が同局に提案し実現したもの。このはがきの裏面には熱中症予防の呼び掛けと、同局が配布している「きゅうきゅう安心カード」の説明が掲載され、表面には協賛企業の広告スペースが設けられている。協賛企業が印刷費用やはがき代金を負担し、指定したエリアに配達することができる仕組み。現在、5社が協賛企業として決まっている。
同郵便局によると、くじ付きはがきのため抽選日となる9月5日まで各家庭で保管してもらえる狙いもあるという。
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