甲州街道の宿場「吉野宿」にあった旅籠「藤屋」を再建した郷土資料館「吉野宿ふじや」で8月31日(水)まで、企画展「甲州道中と半原宮大工作品資料展」が開催されている。
江戸後期〜昭和にかけ、江戸城の普請に携わるなど地域を代表する宮大工だった半原の矢内家。藤野や相模湖を中心とした甲州道周辺地域との関わりは深く、興瀬神社(興瀬)、千木良屋台(千木良)石老山顕鏡寺(寸沢嵐)、春日神社再建(沢井)、金鳳山青蓮寺(日連)、吉野宿本陣(吉野)、日連神社(日連)、石楯尾神社(名倉)など、数多くの建立や神輿制作に携わったといわれる。そうした中、「矢内家の匠の技や道具を展示することにより、藤野との関わりを紹介し、江戸から昭和の歴史を振り返りたい」と同館が展示を企画。矢内家や神社、住民等の協力を得て今回、企画展を開催することになった。
企画展では道具類約200点と江戸城普請の際の地割図面や矢内家の歴譜など資料約50点が展示されている。展示の目玉として名倉地区に保存されていた大神輿も数十年ぶりに披露されている。開園時間は午前10時から午後4時。8月12日(金)は休館。吉野宿では「8月6日(土)午後2時〜、矢内家14代會孫弟子にあたる鈴木光雄氏の講話も予定しています。多くの方の来場をお待ちしています」と話す。
問い合わせは、吉野宿ふじや【電話】042・687・5022。
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